福島県ロービジョンネットワーク フォーラム参加報告
ロービジョンという言葉を初めて聞く方も多いかもしれません。ロービジョンとは、眼鏡やコンタクトレンズを使っても視力が十分に出ず、日常生活で「見えにくさ」に困る状態のことを指します。全く見えないわけではなく、見え方や困りごとは人によってさまざまです。
先日、郡山市で開催された「第35回福島県ロービジョンネットワークフォーラム」に参加しました。このイベントは、現地とオンラインの両方で行われ、会場には約100名が集まり、オンラインでも多くの方が参加していました。
フォーラムでは、「視覚に障害があっても大丈夫!私が選んで来た道」というシンポジウムが行われ、視覚に障害がある若い世代の方々が、自分の見え方や経験についての発表がありました。例えば、「他の子と違う道具を使うことに抵抗はなかったか?」という質問に対し、「自分に合った道具を見つけて生活に取り入れることが大切」「早くから使うことで周囲の理解も進んだ」といった前向きな意見が印象的でした。視覚補助具を扱う立場としても、とても励まされる内容でした。
また、会場では最新の福祉機器や便利グッズの展示、盲導犬体験も行われました。協力企業の方々と一緒に、話題の「RETISSA ON HAND」などの機器を多くの方に体験していただき、大変好評でした。ロービジョンについて知るきっかけや、実際の工夫・支援の現場を知る貴重な機会のフォーラムでした。
